酸味 | |
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苦味 | |
甘味 | |
コク | |
アロマ |
原産国 | アジア、インドネシア産 |
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精選方法 |
スマトラ式 |
産地 | スマトラ島 |
規格 | G1 |
スマトラ島生まれのコーヒー
マンデリンコーヒーはインドネシアのスマトラ島で生産され、アジアの高級銘柄コーヒーのひとつとして広く愛好されています。
インドネシアで栽培されているコーヒー豆は90%がロブスタ種ですが、残りを占めるわずかなアラビカ種の中でマンデリンコーヒーはそのさらに数%といわれます。
G1は300g中の欠点数0~11点の最高グレードです。
スマトラ式にしかない味わい
高温多湿で収穫期にはスコールも来るスマトラ島で編み出された独自の精製方法で、マンデリンコーヒーの生産に用いられます。
一度に長期の乾燥期間を設けるのではなく、乾燥期間を二度に分けることでコーヒー豆の乾燥期間を短縮しています。
コーヒーの実は外側から内側に向かって、
①外皮と果肉(パルプ)
②ミューシレージ(粘液質のペクチン層)
③パーチメント
④シルバースキン
⑤種子(生豆)
という層でできています。
スマトラ式では、まず外皮・果肉を取り除き、ミューシレージがついたままのパーチメントコーヒーを生乾きの状態まで乾燥させます。
含まれる水分が40~50%くらいになると脱穀し、ミューシレージとパーチメントを取り除いて生豆の状態にし、さらに乾燥させます。
水分を多く含む状態が長く、また生乾きの状態で脱穀されるため、細菌によるダメージや豆が潰れるなどのリスクが増えますが、スマトラ式で精製されたマンデリンコーヒーは他のコーヒー豆と一見してわかるほど濃い緑色になり、マンデリンコーヒーにしかない奥行きと重みのある味わいが生まれます。
見た目に優れない生豆と評されがちなマンデリンではありますが、欠点豆を除いたその独特の味わいの深みに一度魅せられてしまうと、今度はそれが忘れられない美しい緑色として記憶に残り続けるでしょう。
ノート
パチュリ、クローブ、レモングラス、ドライプルーン、トフィー。
非常にマイルドな酸味、濃厚でなめらかなコク、強い苦味、スパイスやハーブといったアーシーな風味が特徴です。
全体的に丸みのある味わいでありながら、独特なインパクトのある風味、控えめな酸味としっかりとしたほろ苦さ、個性的な香りと味わいの深みが魅力です。